~本記事のテーマ~
- 公務員を辞めた理由とは?
- 公務員を退職する際に考えるべきことは?
- 市役所を辞める理由って何?
本記事では、民間企業7年⇒市役所3年勤めた僕が、公務員を辞めた理由を語ります!
難しい試験を突破し、念願の公務員・・・のはずが、「辞めたい」という方も多いでしょう。
そんな方にとって、「公務員を辞める人の理由」は気になるところかと。
本記事では、公務員を辞めた理由&辞める際に考えるべきことを紹介します。
僕自身、民間勤務&市役所退職の経験を持つので、より客観的に公務員の実態が語れるかと。
ネガティブな感想も多くなりますが、公務員を辞めようとお考えの方に参考にいただけるかと思うので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
【辞めた理由の一つ?】僕の市役所生活は激務だった!
僕は、民間企業で7年務めた後、市役所試験に合格!公務員転職に成功しました。
まずは、僕の市役所生活をざっくり紹介していきます。
公務員を辞める理由につながることもあります!
僕の市役所生活は激務部署で始まる!
まず、僕の市役所生活は「激務」の一言。
民間企業等職務経験者(社会人枠)として入庁し、初年度から総務部の財産を管理する部署(管財)に配属されました。
新入職員が入ることが稀な部署で、まわりの人に「いきなりすごい部署に配属になっちゃったね」と言われるほど。
とくに、「耐震」の関係で、市役所庁舎の引っ越しを控える時期でした。
庁舎管理を担当している部署なので、新庁舎への引っ越しは幹事ポジション。
なかなかの激務となりました。
3年間はほぼ定時帰りなし!?
僕が管財として配属され、初年度の4月から残業生活がスタート。
入庁後すぐ、1日研修を受けた後に残業して業務を覚えるなど、20時や21時の帰宅は当たり前でした。
最初は、「仕事が不慣れだからかな」と思ってましたが、慣れてきてからも一層忙しくなる始末。
3年間の市役所生活で、ほぼ定時帰りの記憶はありません。
深夜帰りもある日々!
市役所職員って、
「公務員だから就業ルールとかしっかりしてるでしょ。まさか、深夜残業まではないかな」
と思ってましたが・・・
公務員であるがゆえ、納期の厳しい仕事もあり、徹夜してでも終わらさないといけないこともありました。
住民票とか課税関連の窓口部署が目立ち、
「定時になったら閉めて帰宅・・・」
というイメージはありますが、閉庁以降の残務処理も多いです。
それに、市民からあまり知られてない総務や財務、人事などの部署は意外と激務。
僕の場合、22時を過ぎる深夜帰りは少なくなかったし、「24時を過ぎる日が1週間連続・・・」という時期もありました。
今考えると、「よくやってたな~」と思います。
当時、「激務だから、疲弊して辞めたんじゃないの?」と言われましたが、それは原因の一つ。
僕の中で、「新しい価値観」を求める気持ちが大きかったかなと思います!
僕が公務員を辞めた理由!
では、僕が市役所職員を辞めた理由について、詳しく紹介していきましょう。
公務員生活に終止符を打ったワケは、以下のとおり。
- 公務員以上のやりがいを求めた
- 物事の意思決定が複雑だった
- 年功序列に疑問を持った
- ブラック部署の悲惨な現状
- 職員の中で激務⇔暇の差が歴然!
- 本当に公務員が安泰か疑問になった
- 人生の時間を有意義に使いたい
一つずつ解説していきます!
公務員以上のやりがいを求めた
公務員を辞めた一番の理由は、仕事のやりがいを求めたから。
決して、僕が勤めた市役所の仕事に、やりがいがなかったというわけではありません。あくまで、僕の仕事の価値観に合わなかったということです。
- 僕は発展性のある仕事が好き
⇒思ったらすぐ行動したいタイプ - どんどん成果を上げていきたい
⇒改善を繰り返しならがスピード感を持って仕事したい
僕は、基本的に仕事が好きなのかなと思います。
「こうした方がいいんじゃないか?」と思ったら、すぐ行動して変えていきたい方です。
しかし、公務員だとそれができません。
意思決定するまでの時間や労力が大きく、「物事の進むスピードが遅い」です。
これが、「仕事の発展性がない」と個人的に感じました。
「公務員を辞めるなんてもったいない」とよく言われましたが、たしかに福利厚生&社会的な信用面は魅力。
ただ、僕は公務員の安定性より、自分のやりたいことを追いかける方がよかったです。
物事の意思決定が複雑だった
公務員の仕事は、基本的に「守り」。
法律・条令・規則などといった「決まり」がある中で、ルールを守りながらどうやって進めていくかという仕事の進め方をします。
決まりを変えるなら思ったら、上司を納得させ、その上を納得させ・・・という感じ。
しまいには、議会で議決を取らないといけないこともあります。
ちょっとしたことでも、行政を遂行するには「決裁」が必要。
文書を作って、必ず所属長以上の印鑑を取ることになります。
この印鑑文化が、僕には合わなかったかなと。
もちろん、仕事なので、責任者の許可がないことはできないのはあたり前ですが・・・
ただ、民間企業に勤めていた時とは比べ物にならないほど、一つの意思決定に時間と労力がかかりました。
このまま公務員でいると、
「自分はいい仕事ができない」
「自分の力は活かせない」
と感じました。
上司の中には、決裁文書の体裁にこだわり過ぎる人もいます。
民間では、「そんなことに時間を使うな」と言われることが、市役所では正義だという雰囲気もあるでしょう。
年功序列に疑問を持った
公務員と言えば、年功序列。
年数を重ねれば、階級や給料は上がり、長く勤めた人に「それなりのポジションを与えなければ・・・」的な雰囲気もあります。
とくに気になったのは、「この役職必要なの?」「課長クラスなのに、この人、一日何やってんだろう?」ということ。
公務員の知人も、口を揃えて同じようなことを聞きました。
課長などの上級ポジションになるには、がんばりも必要ですが、「声が大きければ認められる」文化もあるのかなと。
我慢してコツコツがんばってる人より、「口の強い人が勝つ」的なところは感じました。
ブラック部署の悲惨な現状
市役所には、ブラック部署たるものがあります。
いわゆる「外れ部署」ですが、定時帰りは夢のまた夢状態。
ある部署では、冷えピタを貼りながら残業してる職員がいて、衝撃を受けたこともあります。
ただ、次にも紹介しますが、激務部署がある一方で、暇な部署が存在するのが現実。
仕事の割り振りがうまくないですし、一度担当を決めると融通が利かなくなります。担当任せの「縦割り状態」になるところは、市役所の悪いところでしょう。
民間でも、仕事の押し付け合いのようなものはあるとは思います。
公務員は、よりお堅い考え方なのかなと。
職員の中で激務⇔暇の差が歴然!
僕自身、「激務」を経験しましたが、忙しいことへの不満よりも、暇な人との差が大きいことに嫌気がさしました。
同じ課内でも、グループ間で業務量が違い過ぎたりします。
僕のグループは毎日残業、かたや目の前に座ってる別グループの職員は、毎日定時帰り。
「なんで業務をうまく振り分けないんだろう」と、ずっと思っていました。
隣に座るグループ員の机は、資料が山積み状態、一日中せかせか働いているのに対し、隣のグループはのんびりパソコン眺めて一日仕事。
机の上も、資料が2,3枚あるだけという感じでした。
市役所内では、部署によって”当たり外れ”が大きく、忙しくない部署ほど「仕事から逃げるスベ」を持ってたりします。
「それは、うちの仕事じゃない」とうまく切り抜けてしまい、声の大きい人が勝つ的な雰囲気が好きではなかったですね。
▼激務の場合、残業代は支払われる?
余談ですが、激務部署になったとき、気になるのは残業代。
こればかりは、自治体の財政状況等で予算が決められているので、グレーなところになります。
決められた範囲でしか残業代が支払えないので、たとえば「年度途中で予算がなくなった」という場合には、基本的に”サービス”ということもあるでしょう。
自治体や部署が抱える事業によっては、補正予算を組むなどの対応はありますが、残業がつけづらい雰囲気をだされることもあるでしょう。
本当に公務員が安泰か疑問になった
公務員は、問題さえ起こさなければ減給や解雇はほぼないので、福利厚生面では安泰。
しかし、今までも世間情勢や市役所の財務状況により、給与やボーナスの減額等はありました。
平成27年10月には、公務員が有利とされていた「共済年金制度」はなくなり、厚生年金に一元化されています。
(※参照:国家公務員共済組合連合会HP)
リストラのような大きな変動はないにしても、これから世間情勢に合わせて何かしら変わっていく可能性もあり得るでしょう。
公務員だから安泰かどうかは、100%言い切れないところですが、でも民間に比べると安心度は高いとは思います。
人生の時間を有意義に使いたい
自分自身、市役所の仕事で、「有意義な人生が送れるか」と疑問を持ちました。
- 決裁文書の体裁にこだわりすぎる上司(文書作成に時間が使われていく)
- 業務量の隔たりによる疲弊や不満
- 意思決定の難しさ(遅さ)
⇒ここにいて自分が成長する?
こういった思いから、民間企業&公務員生活の計10年間で、鍛えてきたスキルや知識を活かして、フリーランス転身を決意。
市役所を辞める決断に至りましたが、実際のところ、まだ確実な進路がみえないまま、思いきってしまったというのはありました。
本当は、十分な準備をして退職したかったですが・・・
あまりの激務で、準備時間を取ることができませんでした。
ただ、このまま市役所に勤めながら、「準備できたら辞める」という気持ちだと、ズルズルいってしまう可能性も。
人生一度きりなので、失敗しても成功しても、自分の経験だと退職を強行しました。
何か行動しても、何もしなくても、時間は経過していきます。
僕は、「一分たりとも、時間を無駄にしたくない」「有意義な時間&人生を送りたい」と思い、これが公務員を辞める理由の決め手でした。
【経験談】公務員を辞めるまでの流れ!
参考までに、僕が公務員を辞めるまでの流れを紹介します!
フリーランスを目指すことを決意
まず、市役所を辞める理由の大きなところは、僕の独立志向によるもの。
もともと、社会人になった頃から「いつか起業したい」と思っていたので、市役所を辞めるならフリーランスになろうと決意しました。
公務員を辞めるなら、次の仕事をどうするかは、誰もが考えないといけないことですね。
公務員退職⇒フリーランスへの流れ
僕が、公務員退職からフリーランス転身するまでの流れをまとめます!
時期 | 行動記録 |
---|---|
2019年1月頃 (辞める1年半前) | フリーランスの友人からブログ運営を聞く ⇒ブログの勉強開始!「生活できる‥?」 |
2019年5月頃 (辞める1年前) | 実際にブログを書いてみる ※このときは日記みたいな感じだった |
2019年10月頃 (辞める半年前) | 公務員退職を決断 ⇒辞める日や、具体的にどう生計立てるか熟考 |
2020年2月頃 (辞める3か月前) | 上司などに退職を申し出る |
2020年4月末 | 退職 |
2020年5月~ | フリーランスとして活動(ブログ運営開始) |
2024年3月現在 | ブログ活動中 |
ざっくりとは、こんな感じでした。
退職前は仕事が忙しすぎて、「ブログ運営の準備」はほとんどできなかったのがちょっと誤算だったかなと思います。
公務員を辞めた末路は?
僕が、公務員を辞めてフリーランスになって末路としては、以下の感じかなと思います。
末路 | |
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良かった点 | ・理不尽さのストレスはなくなった ・人間関係のストレスがなくなった ・仕事が忙しくても活き活きと働ける |
悪かった点 | ・フリーランスだと収入の不安がある ・社会的信用は減少する (・公務員の方がモテると思う) |
仕事面での「ストレス」は、大きく改善されました。
収入の不安はありますが、その分やりがいはあるでしょう!
僕の場合、もともと独立志向があり、フリーランスになるきっかけになったので、辞めてよかったと感じます!
転職する場合の流れはコレ!
僕の場合は、フリーランス転身でしたが、民間企業等への転職を考える方もいるでしょう。
転職する場合の流れは、以下のようになります。
~転職の流れ~
転職する場合は、まず情報収集から。
リクナビなどの大手が運営する「転職サイト」があるので、会員登録してサイト内をチェックしてみると良いでしょう。
【退職者に聞いた】公務員を辞める理由3選!
僕の知人や同期の中にも、公務員を辞めた人は何人かいます。
そんな人たちが「公務員を辞めた理由」について、トップ3選を紹介しましょう!
- 激務でわりに合わない
- 仕事にやりがいが感じられない
- 自由な働き方がしたい
激務でわりに合わない
公務員を辞める理由は、「激務」が多いのかなと。
「激務で割に合わない」「暇な人の分まで働いてる感じがする」といった声はありました。
市役所だけでなく、県庁でもブラック部署は存在するし、国家公務員等でも「激務」ということは多くあるでしょう。
仕事にやりがいが感じられない
公務員の仕事に、やりがいが感じられないという声もあります。
- 印鑑文化が合わない
- がんばっても報われにくい
- 上司が何やってるか分からない(遊んでる?)
などなど
中には、活き活きと仕事してる人もいますが、こういった文化が合わないと、辞める理由になりえます。
自由な働き方がしたい
最近は、自由な働き方に憧れて、フリーランスへ転身する人も多くなってるでしょう。
ネット社会で、カンタンに起業できてしまう世の中のため、公務員に限らず退職を考える人はたくさんいます。
公務員を辞めるときに考えるべきこと!
公務員を辞めるか迷ったとき、考えるべきことをまとめます!
僕の経験上も、退職する前に、以下の検討は大事かなと思います!
本当にやめていい?
公務員退職を決める前に、もう一度、本当に辞めていいか考えましょう!
- 激務がイヤなら人事異動があれば耐えられる?
- 公務員の福利厚生を失ってもいい?
- せっかく手にした公務員ブランドを手放す?
などなど
公務員は、仕事でツラいこともありますが、やっぱり福利厚生面は充実しています。
それに、「公務員」というだけで、合コンでモテる可能性も上がるでしょう!
これらのことを失っても後悔しないと思うなら、辞めて新しい価値観を求めるのがオススメです!
辞めた後の仕事
公務員を辞める場合に考えないといけないのが、辞めた後の仕事をどうするか。
生活をしていくために、何かしら仕事をしないといけないので早めに準備を始めましょう!
「公務員を辞めるかまだ決断できない」という場合も、情報収集は先に進めておくと良いでしょう!
思わぬ好条件の仕事が見つかるかもしれません。
(※オススメは、【転職サイト登録⇒職務経歴書登録】までしておくと、オファーもあります。情報収集の幅が広がるでしょう!)
\転職サイトで情報収集!/
辞める時期
公務員を辞めるなら、いつ退職するかも大事。
退職時期によって、有休や金銭的な面での条件が大きく変わってくるので、余裕があれば考えておくと良いでしょう!
無難なのは、年度が変わる3月末退職。
早めに相談して、年度末に辞めるのが人事側も動きやすいですが、自分のタイミングでOKです!
公務員を辞めるなら動き出しは早めがオススメ!
本記事で一番伝えたいことは、「人生は一度きり」ということ。
僕の場合、「今しかできないこと」を考え、時間を無駄にしないようにすぐに退職を決断しました。
ただし、僕の経験上、先が見えないまま退職に踏み切るのはオススメしません。
精神安定上、やっぱり辞める前に、しっかり準備しておくのが良いです。
辞めるか迷ってるなら、今すぐにでもやるべきことは次の2つ!
- 情報収集する
⇒転職市場を調査!
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≫Amazonプライム等で読書するのもあり
※本読み放題あり(月額600円)
公務員を辞めるなら、とくに情報収集は必須。
まず、「魅力を感じる転職先があるのか」はすぐにでも調べ始めると良いでしょう!
時間を無駄にしてはいけません!
今やるべきことを考え、「行動」していきましょう!
\転職サイトで情報収集!/
まとめ
僕が公務員を辞めた理由は、激務だけでなく、仕事のやりがい面もありました。
市役所でのハンコ文化や、年功序列制度など、自分の価値観に合う職場ではないと退職を決断。フリーランス転身へと進みました。
公務員を辞めた末路は、ストレス面で改善され、日々の充実度は大きく向上!
ただ、収入面では自己責任!
試行錯誤の毎日ですが、市役所職員のときよりも活き活きと働けてます!
公務員退職を迷ってる方は、今やるべきことを考えて、毎日を大切にしていくと良いかなと思います。
\転職サイトで情報収集!/