~本記事のテーマ~
- 公務員を辞めるベストタイミングは?
- 公務員の退職時期は、いつがオススメ?
公務員退職を考えています。
辞める時期は、いつがいいのでしょうか?
そんな疑問にお答えします!
安定の公務員と言えども、激務や人間関係などで、「退職したい」という方もいますよね。
そんな公務員退職を考える方にとって、「辞める時期はいつがいいんだろう?」といった疑問はアルアルでしょう。
僕も、公務員を辞める時期は迷いました。
いつ辞めるかによって損する可能性もあるので、タイミングは大事です。
本記事は、公務員を辞めるベストタイミングを徹底分析します!
民間&市役所退職経験のある僕が、公務員のオススメ退職時期を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください!
公務員を辞めるタイミングは5種類!
公務員を辞めるタイミングとしては、何を基準にして考えるかが大事。
退職時期によっては、金銭や休暇面が大きく異なってくるので、しっかりチェックしておきましょう!
辞める基準 | ベストタイミング |
---|---|
自分の都合や気分 | 辞めたいとき |
波風立てたくない | 3月末 |
退職金基準 | 3月以降 |
ボーナス基準(お金) | 5月末(11月末) |
有休基準 | 1月1日or4月1日以降 |
あなたの基準(価値観)によって、ベストな退職時期を選ぶのが大事。
各タイミングについて、詳しく見ていきましょう!
自分が辞めたいタイミング
まず、自分が辞めたいタイミングで退職するパターン。
- 転職先(時期)が決まっている
- 公務員の仕事がツライからすぐ辞めたい
- だらだら仕事を続けたくない
などなど
自分の思ったタイミングで辞めるのは、それなりの理由があるときになるでしょう。
辞める時期によっては、ボーナスがもらえなかったり、退職金が少なくなったりします。
基本的に、公務員は、辞職の申し出により自由に辞められる可能性は高いです。
(※人事院規則による「国家公務員の辞職」の取り扱い)
人事院規則
(辞職)
引用:人事院規則八ー一二(職員の任免)
第五十一条 任命権者は、職員から書面をもつて辞職の申出があつたときは、特に支障のない限り、これを承認するものとする。
ただし、退職には任命権者の承認が必要になるため、「繁忙期にすぐ辞めたい」などといったことが、通るか否かは交渉次第になるでしょう。
波風立てぬ3月末
公務員を辞めるときに、「迷惑かけたくない」「なるべく目立ちたくない」と思うなら、3月末退職がオススメです。
一般的に見ても、年度替わりのタイミングなら妥当とされるでしょう。
僕が市役所を退職する際に、人事担当に聞いた話ですが、「できれば3月末の退職ならありがたい」という感じでした。
人事側も、年度途中での人員増減は、やりくりに苦慮します。
新年度4月の、新規採用や異動の時期にあわせたタイミングなら、波風立ちにくいでしょう。
退職金基準なら3月以降
公務員を辞める際、「退職金」を多くもらいたいなら3月以降のタイミングがオススメ!
退職金(退職手当)の計算は、在籍期間に応じて支給率が決まります。
~退職金の計算~
退職金支給額=
給与月額×(加算割合)×退職理由別・勤務期間支給率+調整額
この「勤務期間支給率」は、1年単位で上がっていくものですが、算出の際に大事なポイントとなるのは次の2つ!
- 1日だけでも在職した月は1月と数える
- 在職期間に1年未満の端数月がある場合には、その端数月は切り捨てる
(※在籍が1年未満or死亡等での退職なら、6か月以上を1年未満は1年在籍とする)
※参照:宮城県HP
基本的に、4月入庁の方が多いので、新規採用職員以外は3月1日まで勤めれば1年分加算されます!
(※1年目の職員の方なら、10月1日以降の退職なら1年とされます。)
退職金の係数としては、宮城県HPの退職金支給率早見表が分かりやすいので、参考にしてみてください!
支給率表をみると、勤続10年⇒11年などで一気に上がる時期もあるので、とくに辞めるタイミングが重要になるでしょう!
(※以上を参考に、各職場のルールをチェックして見ましょう)
ボーナス基準なら5月末
公務員の場合、ボーナスは「基準日」に在籍している職員に支給されます。
地方公務員なら、条例や規則でもしっかり定められており、たとえば、「6月支給なら6月1日が基準日」と。
さらに、「基準日の1か月前」からボーナスの支給対象になる決まりもあります。
参考までに、福井市のボーナス支給ルールをチェックしてみましょう!
~ボーナス支給のポイント~
- 基準日を6月1日と12月1日として、その日に在職する職員にボーナス支給
(※期末手当、勤勉手当の足した額) - 基準日前1月以内に退職した人も同様に支給
※期末手当は、基準日以前6月以内の期間における在職期間で減額
(例:5か月以上6か月未満なら100分の80)
※福井市職員の給与に関する条例「第17条の4(期末手当)」「第17条の7(勤勉手当)」
つまり、5月1日(11月1日)以降なら、減額されるものの「6月(12月)のボーナス」がもらえます。
ボーナス基準にするなら、基準日を意識したタイミングを考えましょう!
~ワンポイント~
退職時期により、社会保険料の控除が無くなり、手取りが増えることも!
- 5月31日退職(ベスト!?)
⇒6月は保険料控除の対象とならない
⇒ボーナスの手取りが増える
※条例でのボーナス減額分は要考慮 - 6月30日退職
⇒6月分の社会保険料が控除
⇒ボーナスの手取りが減る
このあたりは、各自治体等のルールもあるので、トータル的にベストな辞めるタイミングを検討しましょう!
有休基準なら1月1日以降?
公務員を辞める際、「有給をしっかり取りたい」と思うなら、注意すべきは次の3点。
- 有給消化したい旨をしっかり伝える
- 早めに退職相談して計画的に休む
- 有給付与日を考える
有給は権利なので、今まで頑張ってきたご褒美に、堂々とフル消化したいところです。
ただ、意外と「公務員で有給消化して辞めた」という人は多くないかもしれません。
僕も20日以上残しましたが、人事や上司、職場の前例によって、有給消化を認めてくれないこともあるでしょう。
辞める側としては、たまったもんじゃないですよね。
ちなみに、有給は各自治体等で「付与日」が定められており、たいてい「1月1日or4月1日」に「年20日付与」となっています。
有給付与日も考えて、辞めるタイミングを考えると良いでしょう!
~公務員の有給付与ルール例~
- 「年次有給休暇は、一の年ごとにおける休暇とし、・・・」
⇒1年ごとに、基本的に20日有給を与える!(1月1日に付与)
※4月1日付与の自治体であれば、「年度ごと・・・」といった表記。
【経験談】僕がオススメする公務員退職時期!
では、僕の公務員退職経験も含めて、オススメの退職時期をまとめます!
僕は4月末退職でNoGood!
僕の場合、市役所を4月末で退職しました。
辞めるタイミングとしては、あまり良くない時期かなと。
条件 | 自己評価 |
---|---|
退職金面 | 〇 |
ボーナス面 | × |
有給休暇面 | △ |
(円満退職面) | 〇 |
総合評価 | 55点 |
中の下ってとこですね。
どちらかというと、損するタイミングになるのかなと思います。
オススメのタイミングはコレ!
僕が公務員退職のベストタイミングと考えるのは、以下の時期かなと!
~BEST!~
5月31日・・・退職金、ボーナス面でよい!
⇒有給が最大の40日近くあれば、3月末最終出勤で有給フル消化の5月末退職するように交渉しましょう!
(※ただし、年度がわりの時期なので、人事側が難色を示すかも!)
~GOOD!~
11月30日・・・ボーナス面でよい!
⇒キリが悪いので、現実的には12月末退職かなとは思います。
~OK!~
3月31日・・・退職金、(1月1日有給付与なら)有給面でもよい!
⇒人事や職場的にも、キリが良いので受け入れられやすい。年度末が忙しい部署だと、早めに相談して有給消化を考えないといけません。
僕の経験上、辞めるベストタイミングは以上のとおり!
あなたが重要視したい点を基準に考えると良いでしょう!
公務員退職のベストタイミングを勝ち取る方法!
公務員を辞めるベストタイミングを勝ち取るなら、「交渉」が大事!
忙しい部署であるほど、
職員:「○○月に辞めたい」
人事側:「はい、いいよ」
とはいきません。
しっかり作戦を立てて、退職の申し出をしましょう!
僕自身の退職交渉で失敗した経験も含め、ベストタイミングを勝ち取る戦略を紹介します!
正攻法なら早めに申し出る!
基本的には、「公務員を辞めたい」と思ったら、早めの相談が無難です。
スケジュール的に有給消化できるかにも関わるので、早めに申し出て、計画的に引継ぎ等を進めると良いでしょう。
微妙なタイミングで辞めるなら要検討!
ただし、「ボーナスが欲しいから5月末で辞める」などといったときは、要検討です。
早く相談し過ぎると、「いやいや、3月末にキリよく辞めてくれ」となりかねません。
転職先の都合等なら、中途半端な時期でも言いやすいですが・・・
職場の忙しさや人間関係などを考慮して、退職を申し出るタイミングを検討しましょう。
揉めそうなら代理人を使う意向を示す!
公務員を辞める際、何かと揉める場合もあります。
「その時期に退職されては困る」
「有給消化は認められない」
などなど
そういった場合は、代理人として「弁護士」に依頼する意向を示すのも手です。
弁護士なら、有給消化・退職日等の調整も行ってくれますし、正直、職場側も面倒(弁護士とのやり取り)は避けたいでしょう。
それなりに、辞めるタイミングの交渉はしやすくなるかと思います。
ただし、これは最終手段として使うのが良いかと。
「弁護士を使う」となると、円満退職から遠ざかる可能性が高いです。
公務員退職によくあるQ&A!
公務員退職によくある質問をまとめます!
退職は何ヶ月前に言うべき?
公務員退職の申し出時期は、「職場のルール」に従うことになります。
僕の場合、市役所職員だったので、自治体のルールに従いました。
ただし、常識的には「早めの申し出」が良いでしょう。
▼公務員退職の申し出時期
- 原則論
⇒各自治体等のルールに従う
(例:「退職の1か月前」とか) - オススメ時期
⇒2か月以上前!
(※人事異動の構想、職場の引継ぎ等への影響を考慮)
有休消化はできない?
公務員退職における有休消化の可否は、分かれるところです。
僕は、人事課に難色を示され、有給消化できずに20日以上残しました。
ただし、職場側にとっても、有給消化を認めないのはまずいので、どうしても取りたいなら根気よく交渉していくと良いでしょう。
波風立てたくないなら、「半分は消化させてほしい」などと、交渉するのも良いかと。
体力使ってでもガチンコで有休消化を勝ち取るなら、いわゆる”上部団体”への相談になるかなと思います。
- 国家公務員なら
⇒人事院(苦情相談)に相談してみる - 地方公務員なら
⇒各人事委員会または人事担当部局の窓口
※一部公務員は労働基準監督署に相談可
※教員なら教育委員会
民間企業なら、労働基準監督署へ相談しますが、公務員だと管轄外になるようなので、該当機関に相談しましょう!
有給の買取はできない?
公務員&民間ともに、有給休暇の買取はできません。
有給消化したいなら、計画的に休みましょう!
公務員を辞めるか迷ったらやるべきこと!
公務員を退職した後に待ってるのが、「暗い未来」なんてイヤですよね。
より活き活きと人生を歩むために、今からやるべきことをまとめます!
行動は迅速に!
公務員を辞めた僕が一番伝えたいことは、「人生は一度きり」ということ。
僕の場合、「今しかできないこと」を考え、時間を無駄にしないようにすぐに退職を決断しました。
ただし、僕の経験上、先が見えないまま退職に踏み切るのはオススメしません。
精神安定上、やっぱり辞める前に、しっかり準備しておくのが良いです。
辞めるか迷ってるなら、今すぐにでもやるべきことは次の2つ!
- 情報収集する
⇒転職市場を調査!
≫リクナビNEXT(公式) などの転職サイトを活用 - スキルアップする
⇒転職orフリーランス転身に活きる!
≫Amazonプライム等で読書するのもあり
※本読み放題あり(月額600円)
公務員を辞めるなら、とくに情報収集は必須。
まず、「魅力を感じる転職先があるのか」はすぐにでも調べ始めると良いでしょう!
時間を無駄にしてはいけません!
今やるべきことを考え、「行動」していきましょう!
\転職サイトで情報収集!/
※サイト登録で採用情報等がチェック可能。職務経歴書まで登録しておけば、オファーももらえます。
早寝早起きを習慣に!
とくに、公務員を辞めてフリーランスを目指す方なら、今から早寝早起きを習慣にすることをオススメします。
もちろん、夜型の人もいると思いますが、やっぱり朝が遅いと仕事のリズムは作りにくいです。
分かってるんだけどな・・・
なかなか朝から起きれないよね。
僕の場合、「春~秋は5時半起き」「冬は6時半起き」を目標にしてますが、朝が遅い時よりも、仕事の進み方が違います!
(※7時間は睡眠を取るようにしてるので、寝る時間がズレたら起きる時間もずらす)
メリハリがついて仕事もはかどるし、一日が終わったときの充実感も大きくなるでしょう!
無理にとは言いませんが、フリーランスとして仕事のリズムを作るなら、早起きは習慣にすると良いかなと思います!
自己投資は惜しまない!
僕がフリーランスになって思うのは、自己投資の必要性。
自分の成長につながることには、ケチらずにお金を使った方が良いし、フリーランスや転職先で活躍したいなら、こうした成長欲求は大事でしょう。
借金してまで、高いセミナーなどにお金使うのはオススメしませんが・・・
生活費の範囲なら、自己投資は惜しまない方が今後のリターンとなって活きてくるはずです。
僕の場合、「読書」は日々時間を見つけてしてますが、本は「他人が長い時間かけて見つけた人生ノウハウ」が凝縮されたもの。
それが、1,000~2,000円程度で読めちゃうので、超コスパ抜群です。
個人的には、気になる本があったらすぐポチっちゃいますが、読書ならすぐにでも始められます。
「公務員を辞める」ことを考え始めたら、いろんな知識を吸収し、視野を広めていくと良いでしょう!
まとめ
公務員を辞めるベストタイミングは、あなたが何を求めるかによって異なります。
辞める基準 | ベストタイミング |
---|---|
自分の都合や気分 | 辞めたいとき |
波風立てたくない | 3月末 |
退職金基準 | 3月以降 |
ボーナス基準(お金) | 5月末(11月末) |
有休基準 | 1月1日or4月1日以降 |
退職時期は、再就職の都合や職場の状況もあるので、100%満足な時期に辞めることは難しいかもしれません。
ただし、何も考えないで辞めると、損する可能性もあります。
金銭面にも大きく関わるので、よく検討して、しっかり交渉していきましょう!